本日はSTUDY STUDIOのホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
最近、三重四日市校で2件、このようなお問い合わせをいただきました。
「推薦入試を利用して国公立大学に入学したいのですが、貴塾では推薦入試対策をしていますか?」
近年、ネットニュースでも「推薦選抜が受験率が増加」が話題となっている通り、昨今の受験業界は「推薦選抜対策」が盛んです。
都心部へ行けば推薦選抜対策専門塾まであるくらい。
当校も大学受験専門塾としてそれは見逃せない事実です。
では、当校は現在、推薦入試対策をしているのでしょうか?
率直に申して、お客様から金銭をいただける程十分な対策は行っておりません。
今後、当校でも積極的に取り入れていく所存ですが、現状は「No」と答えざるを得ません。
それは何故か?
その意をお伝えしないといけません。
まず、「推薦選抜が活発」になっているのは「私立大学」であり、国公立大学は一部の大学しか積極的ではありません。
例えば、諏訪東京理科大、北見工業大、釧路公立大、名桜大など。
受験生を集めにくい大学が学生を早期に獲得する為に、国公立大学でも取り入れられています。
ただ、そのシェアは全募集人数の約10%に過ぎません。
つまり、国公立大学を目指すならば一般選抜の方が募集人数が多いという事です。
国公立大学の1学年の学生数が10万人とするならば、1万人がいわゆる「推薦組」というエリートです。
「エリート??」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
そうです、国公立大学の総合型選抜や指定校推薦選抜で合格する学生は皆、「自分という個性を理解」しており、「自分にしか出来ない将来のビジョンを実現する為の行動を現在とっている」人材であるという事です。
その個性が大学で育てられるかを判断するのが国公立大学の推薦入試です。
言い換えれば、「大学側の方が立場が弱い」ような状況になっています。
夢や目標がある人間は、それを実現する為に行動をとります。
例えば、スタートアップ事業を展開している高校生がいて、それを拡大する為の知識が必要な為に経済学や経営学を学びたい。
被災地でのボランティアの経験から、被害予測は発生時の課題対対策として簡易コテージや地下発電・貯水バンクの設置、被害者の早期発見の為の家屋の倒壊度レベル測定や緊急時にGPSが自動作動するシステムを構築する知識や人脈が欲しいなど。
ただ、そんな事を考えて行動している高校生は全国で1万人もいないのです。
最初から大きな目標がなくても合格する可能性もあります。
それは大学側が学生の夢を買ったという場合です。
どういう事でしょうか?
これは推薦入試で合格した当校の生徒の実際の話です。
最初、目標にしていたのは「勉強が出来るから」という理由で医学部でした。
どこでもいいから、一番頭の良い学部に行けば将来的に安心できると考えたからだそうです。
ですが、いくら頭が良くてもそれは学校や模試での話です。
学校と入試は違うという考えで、最も合格率の高い当校に入塾していただきました。
高2の4月に入学して半年経過した頃、突然彼の口から工学部に行きたいと申し出がありました。
理由は、現在日本が抱えている環境問題に対する課題が多い事に対する不満だったそうです。
例えば、電柱があるから路面のバリアフリー化が遅れているや、福井県で震災があった場合の対策が国家レベルで遅れているなど。
ビックリするほどはっきりとした意見を述べるようになり、一緒に大学の教授の話を聞きに行くようになりました。
そして、総合型選抜で東京工業大に合格しました。
その後、彼が言った一言が推薦選抜で合格した当校の生徒に共通する言葉でした。
「STUDY STUDIOでいただいた知識があるから、やりたい事が出来る」と。
問えば、「高校と大学の勉強は全く違う。ただ頭が良いだけではダメだし、学力がないと着いていけない。」との事。
一般選抜で合格する9万人は皆、大学側が求めた学力を持ち合わせた努力家たちです。
同じ土俵で学んでこそ、やりたい事の実現と人脈作りが成り立つものです。
推薦でも一般でも、結局のところ「学力」が必要なのです。
長文で見苦しくなり申し訳ございません。
まとめると、国公立大受験に強い当校では受験に対して下記の見解を持っております。
⓵国公立大学の受験枠は一般選抜の方が圧倒的に多い。
⓶社会的課題を認識し、その改善活動をしている高校生は全国で1万人もいない。
⓷推薦選抜で合格しても、一般選抜で合格した受験生レベルの学力が必要。
総合的に考えて、まず高校生に問わないといけないのは「あなたは何者ですか??」です。
自分自身を見つめて、問いかけ、時間がかかってもいいので「やりたい事」を発見する。
それが学力以上に大切だと当校では考えています。
ですが、受験の日は高校に入学したその日からカウントダウンを始めます。
自分探しをしながら、受験に必要な学力を身に付けていく。
当校は生徒の自分探しを応援し、支えます。
学年に囚われない講座設定で先取りの基礎学習も入試実戦演習も同時に進め、理解出来るまで何度も反復します。
だからこその今日までの結果です。
向かうべきゴールが一緒なら選択肢は多い方がいい。
推薦選抜に拘らず、一般選抜も視野に入れた総合的な対策を行って行きましょう!