本日はSTUDY STUDIOのホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
2025年共通テストの情報Ⅰの分析結果を報告させていただきます。
とはいっても、共通テストの新教科という事もあり難易度を比べたり出題傾向を検討する事も出来ません。
従って、今年は当校で問題をといてみた感想と今後問題がどのように変化していくのかを報告したいと思います。
まず初めに、当校の講師は皆、情報Ⅰの授業を受けた事がない者ばかりです。
もちろん、エンジニア志望で情報科学部へ進学した後に大学で学んでいる講師もおります。
しかし、それは大学レベルであり高校レベルの情報という教科ではありません。
それを配慮して、情報という教科から離れて著しい講師で問題を解いてみました。
第1問はパソコンに関する問題でした。
問1のa「デジタル署名の役割」、b「IPアドレスの利用」は当たり前の様に世の中に浸透しているセキュリティーに関してそれを利用しだした理由について問う問題です。
「デジタル署名したらどうなる?」→「本人による署名は改ざんしにくい」
「IPアドレスの役割とか何?」→「電子機器を特定する為の処理番号のようなもの」→「端末が増加すればIPアドレスも増える」
という事は情報化社会の中では当たり前の事ではないのかと感じました。
問2と問3は情報の中の数学という立場の問題です。レベルは数学Ⅰ・A程度なので難しくはありませんが、きちんと問題文を読んで何を問うているのかを理解しないといけません。
問2は場合の数ですし、問3はただの足し算です。しかし、問題文が複雑で難しい内容となっているので「情報処理」が大切な問題です。
問4はマウスカーソルに関する問題です。これも問題文をきちんと読めば簡単な問題です。
第2問はコードに関する問題です。
AとBの2部に分かれていますが、Bが非常に難しい問題でした。
Aはコンビニやスーパーのレシートでも利用されているコードの問題ですので親近感がわく問題で知っていると得をする問題です。
ヒントがそこら中に散りばめられているので非常に解きやすい問題だったでしょう。
Bはおつりの準備をシュミレーションして設定する問題です。コ~セに関しては全く解らなかった受験生もいたのではないでしょうか?
解答を見て、コ~セで9点もあるという事は「それだけ難しくて時間をかけるべき問題だった」という結果が見えてきます。
つまり、逃げずに時間をかけて解かないといけないのです。
ポイントは乱数rによる分類ですね。3以下か4以上で支払い方が変わるので、4人目まででトレーニングしてから5人目以降に取り組んでみればコとサシは3~5分程度で解けます。スセは10人目までのシュミレーションを終わってから解る事なので、それから2分程度かかります。
つまり問1は7分程度必要という事になります。
問1が正解すれば、問2と問3は楽勝です。
第3問はプログラミングに関する問題です。
問題文を読みながら解けばなんてことのない問題なので、問題文は長いですがしっかり読んで解きましょう。
プログラミングのソフトウェアは「Python」だと思われます。
教科書での勉強だけでは不十分と思われる方はパソコンの学習本として「PYthon入門」が出版されています。
専門的な勉強をすれば共通テストが今後難しくなっても太刀打ちできるレベルになりますので、知識を深める意味でも+αの学習をしてより安定した得点を獲得できるようにしましょう。
第4問はデータ分析に関する問題です。
これは数学Ⅰ・Aで出題されていた「データの分析」と内容が殆ど同じ問題です。
数学Ⅰ・Aの統計がより数学に近づいた分、データを分析した統計は情報Ⅰに寄せてきたのだと思います。
この大問の学習はこれまでの数学Ⅰ・Aのデータの分析で出来ますので、今後も過去問を活用してください。
時間配分は
第1問:10分 第2問:A10分+B10分 第3問:17分 第4問:10分
の57分で満点を狙えるセットです。
来年はこの情報Ⅰは難易度が上がります。そのためにも、今年の問題のレベル以上でも同じように解けるようにより緻密な学習を心がけてくさい。沢山の参考書・問題集を1回ずつ解くより、全体的に詳しく学べる参考書と応用まで揃った問題集を何回も緻密に学習した方が正確な知識が身につきます。
来年の事を考えて準備をしていきましょう。