本日はSTUDY STUDIOのホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
2024年共通テスト国語を解き終えましたので当校の分析をご報告させていただきます。
当校では塾長・塾長代理を含む講師が制限時間を設けて問題を解き、実際に感じた問題の難易度について分析しております。
それは出題内容を把握しても問題のレベルは解らず、リアルに感じからこそ得点出来る知恵を提供できると考えるからです。
その点をご了承の上、ご参考いただけると幸いです。
今年の国語は全体的に例年より平易な問題が多くなっております。
昨年まで漢字の意味の問題が第1問もしくは第4問で適宜出題されていましたが、今年は出題されていませんでした。
代わりに、漢字の問題が5問に戻りました。
この傾向から、漢文にまた漢字の意味の問題が2025年から復活する可能性があります。
傾向が多少変わっても過去問を信じて、センター試験お含めて出来る限り多くの過去問に触れる事が大切です。
大問毎に分析させていただきます。
第1問は音楽に関する論説文です。
問1は漢字、問2~問5は本文からの問題、問6は作品鑑賞のあり方に関する問題です。
問6は独立した問題ですから、課題に対するレポートを読んで、その文脈から問題を解くようにしないといけません。
問6はこれまでの共通テストにはなかった新傾向の出題である為、本文と照らし合わせて問題を解いてしまい時間がかかって
しまった受験生もいるのではないでしょうか。
昨今の出題傾向としては、段落毎の内容を要約する事が正解するへの近道です。
そして、問5あたりで文章の構成・展開を問う問題が出題されます。
論説文は段落ごとに主張を捉えるように本文を読むようにしないといけません。
第2問は牧田真有子の「桟橋」です。
共通テストではセンター試験時代も含めて、高校生が読みやすい問題が出題される傾向にあります。
今年は主人公が16歳の高校生という事もあり、同年代のフィクション作品となっています。
そこに8歳差の通称「おば」の存在。普通に考えれば「おねえさん」と呼んでしまう年齢差だと受験生は共感を持てる文章です。
そこに出題者の意図があり、共感をしてしまう事によって解答を誤ってしまうというリスクも生じます。
本文に書いてあることを中心に、選択肢は必ず消去法で選ぶようにする。
確実に正解できるように問題に取り組むようにし、確実に満点を獲りたいところです。
第3問は古文「草縁集」からの一節です。
物語の読解とは異なり、主軸は和歌の読解となります。
ここまでガチガチの和歌からの問題は今までにない傾向です。
和歌はその用法のみならず、読み手がどのような心情で読んでいるのかを情景から読み取らないといけません。
和歌が苦手な受験生は多いかと思います。
和歌は訳をするのではなく、情景描写を詳細に描くように読む事が大切です。
イメージを鍛えるに全訳を参考にするのは有効な勉強方法です。
それと古文の指導者の指導を仰ぐことで今よりもっと力をつける事が出来ます。
第4問は漢文の漢詩とそれに関する資料の問題です。
読解というよりは文法的な問題が主として出題されています。
それに該当する問1~問4は難しくありませんが、代わりに問5・問6が難問です。
選択肢の判別が非常に難しく、2択まで絞ってから正解にたどり着けない受験生も多かったのではないでしょうか。
難しいから8点問題だという事は予想できますが、だからといって正解しようとして時間を費やすのは御法度です。
今年の問題は全体的に平易である為、その他の問題で不正解になる方が大きな痛手になります。
問5・問62つで8分程度で解くのが理想的です。
それ以上は他の問題の見直しをするようにしましょう。
当校の予想平均点は125点です。