本日はSTUDY STUDIOのホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
2024年共通テスト数学Ⅰ・Aを解き終えましたので当校の分析をご報告させていただきます。
当校では塾長・塾長代理を含む講師が制限時間を設けて問題を解き、実際に感じた問題の難易度について分析しております。
それは出題内容を把握しても問題のレベルは解らず、リアルに感じからこそ得点出来る知恵を提供できると考えるからです。
その点をご了承の上、ご参考いただけると幸いです。
2022年の共通テストから考えれば随分と優しく、かつ問題作成者も思考力を試す問題の作成が上手になっています。
簡単か難しいかと言いますと、当校では「簡単である」と判断させていただきます。
その根拠としては、第1問と第2問がとにかく簡単であったという点です。
時間がかかる事もなく、しかもよく見るタイプの問題であったからです。
例年通りの平均点を獲る為にはここでミスをしない事が重要となります。
選択問題はそれぞれに対して詳しく分析させていただきます。
まず第1問。
[1」は無理数の整数部分と小数部分を決定する問題、[2]は三角比表を用いた問題です。
計算ミスに注意しながら計算していけばエオカまでは3分程度で解き終えることが出来ます。
その後、求めた値を代入しながら解きますがキクでは④を利用すればすぐに求める事が出来ます。
ケ~サについては物理履修者なら開平計算をマスターしていれば最悪、ここは正解できる可能性があります。
三角比は∠DCPに範囲を求めるシは解らない受験生も多かったかもしれません。
しかし、その後の問題はシの値を関係なく求める事が出来ます。
単純な三角比で求める事が出来る為とても解きやすかったのではないでしょうか。
三角比表を使ってする計算は計算力を求めるものですので、計算力も鍛える必要があります。
次に第2問。
[1]が関数、[2]がデータの分析となります。
関数はもはや高校生ではなく、下手すれば中学3年生でも解けてしまいそうな動点の問題です。
(1)~(4)まで誘導問題ですので最初から丁寧に問題を解かないといけません。
ゆっくり解くと後でボス問題が待っているので、ここは素早い判断力と正確な計算力が求められます。
データはただただ表とグラフを読み取って問題を解く問題です。
標準偏差や相関関数は出題されていますが、問題文を読めばその数値の扱い方が解るのでその値を求めるという
問題ではありません、大切なのは数学でも「問題文を読む事」だという昨今の受験生に欠けている部分を突いてくる
出題傾向が強いと思われます。
続いて第3問。
例年通り、確率からの出題です。
奇抜な問題ではなく、よく見る典型的な問題ではありますが問題数が多いため時間を要します。
第1問→第2問の順で解いてきた受験生はこの時点で残り30分は欲しい所。
もし30分を切っていたとすれば、選択する問題は「確率+平面幾何」とするのが正解です。
確率の問題は10分程度で(2)までは難なく解答出来ると思います。
(3)についてはn回試行となっている為、確率の一般化が苦手な受験生は敬遠すべき問題です。
ス~ナまでで8点程度だと予想できるので「時間がかかる」と思ったなら解かない勇気も必要でしょう。
それだけシまでの時間が重要という事です。
選択問題の第4問。
これは整数のボス問題です。
まず、「何言ってんの、これ?」と疑問の抱かずにはいられない問題です。
問題の意図を理解でできるとケコサシまですぐに解く事ができますが、理解するまでに5分程度悩んでしまいます。
当校ではそれを「捨て時間」としますが、それを出来るだけの時間の余裕が必要となります。
第4問を解き始めるまでに残り20分は欲しい所。
時間に余裕がなければ、問題をサッと見た時に潔く諦めるようにした方が良かったのではないでしょうか。
最後に第5問。
これは五芒星の平面幾何です。
チェバやメネラウスを用いて解く問題ですが、数値を求める問題が少ない為、10点程度はしっかり考えれば獲得できる
セットです。
整数でボス問題を出題している傍ら、得点を獲れるように配慮してくれるのは有難い事です。
しかしながら、2次試験では整数問題は出題されても平面幾何は出題されませんので、平面幾何を選択したのであれば
2次試験の整数対策を再度入念にしておく必要があります。
以上、全体的には然程難しくないと思われます。
当校の予想平均点は56点です。
平面幾何まで目が行っていない受験生を配慮すると平均点もやや下がってしまうのかと考えられます。
受験は得点を獲った者が合格する事を忘れずに受験勉強に励んでください!