この度はSTUDY STUDIOの関心をいただき誠にありがとうございます。
2025年共通テスト 物理の分析が完了しましたのでご報告させていただきます。
尚、今回から当校では共通テストの分析に関しまして、本年の出題問題から考えた入試対策を指示させていただきます。
今年も例年通り大問4題となりました。
第1問は小問集合です。
問1は「ボイル・シャルルの法則」と考えてしまいますが物理的には「理想気体の状態方程式」からのアプローチの方が応用力があり誤差も生じにくいのでお勧めします。「nR=□」の形にして代入する方法です。
問2は「万有引力」です。(地球が物体を引く力)=(地球の高低んが物体に与える遠心力)の士気にしてアは求めその式に数値を代入してイを求めます。
問3は剛体のつり合いです。まずO点にかかる外力の合力を求め直線OPを作用線として力のつり合いを考えます。
問4はローレンツ力とクーロン力による電子の運動に関する問題です。この問題での罠の選択肢は⓵です、ローレンツ力の「qvB」は一定値を示す電子の電荷と領域の地場によって一定に保たれますが、クーロン力は動心円半径に反比例する為『V2>V3』となります。
問5は「ブラッグの反射条件」です。典型的なパターンの問題なので何度も基本問題を解いた事のある受験生は見ただけで解けた問題です。
本問の様に「光電効果・コンプトン効果・質量分析器」など原子物理の問題も出題されますがその殆どが典型問題なので「解いたことがあるか」がまず重要です。全体的に満遍なく解けるように広く浅く学習しましょう。
第2問は力学「単振動」です。
問1・2は力学としての単振り子ですが、問3以降は波動力学としての単振り子となっています。
単振動はまず基本式「Asinωt」を考える必要があります。その問題が問2の当たります。
問3は波の士気のお様です。基本正弦波がN回振動する事で⊿tだけ時間が長くなった時、その誤差を修正する事で基本正弦波と合致する事が出来るという考えからウ、エ、オはすぐに解ります。
問4は普通のグラフとは異なるが、図が変わっただけで1つの山で半周期なのは同じです。だから、正解が⓷になるのは知っているか知らなきレベルの問題です。
問5は遠心力の問題です。カはω2xで、キは反対方向に作用する遠心力から⓵と解ります。
力学はエネルギー保存よりも運動量の方が問題を作成しやすいため「衝突運動」の基本は早い段階で総括しましょう。
目標は「床に数回」や「壁にぶつかりながら」という「数回衝突」の問題です。
第3問はAが熱力学の「熱サイクル」、Bは波動の「媒質振動」です。
ここでは主に「熱力学第1法則」を用います。注意しないといけないのは符号です。⊿U、Q、Wがそれぞれどのような値を示すのか自身の基準に従って符号を設定したらそれを崩すことなく問題を解かないと正解しません。
問1と問2は温度の注目して考えれば同じ問題です。問1は圧力が下がる事から温度は下がるので問1の値は負でグラフはA→Bで下がるものに絞れます。
問3も変化に注目して内部エネルギーと外力のよる仕事を考えれば選択肢を正確に選べます。
まず、圧力が上がる事から「WⅠ<wⅡ」、過程Ⅰでの変化で温度が上がるのに対し、過程Ⅱでの変化も温度が上がる為その内部エネルギーはサイクル上で保存されると考えれれれば選択肢は⓼しかありません。
Bは波の式の利用よりも位相のずれに注目した方が考えやすいです。
問5は「yPB=yPーyPA」で「yPA]は負の値であるから「先に進んだ波形を戻す」と考えます。
すると合成はは⓶となる事が解ります。
今年は出題されませんでしたが「光の干渉・解析」や「ドップラー効果」は頻出問題です。
今年出題されなかったから来年は出る可能性が高いので、要注意の単元です。
単元が変わっても「差を考える」というのは変わりません。うなり、経路差など波の3大要素「波長、振動数、周期」のずれを意識して考えて問題を解きましょう。
第4問は電磁気の「電磁誘導」です。
RC回路とLR回路なので、後半のコイルの作用が肝になりそうです。
基本的な問題なので、勉強する時に意識するのは「どうしてその変化をするのか」です。
ただ解くのでは少し捻られると解けなくなります。
例えば、「磁場の増加を妨げる方向に電流が流れる」です。
更に「十分に時間が経つと磁場の変化が無くなるので誘導起電力は0になる」の様に結果に対して必ず理由をつけて説明する事で知識がより詳細に定着します。
物理は暗記ではありません。変化する現象を捉えて説明する学問なので「説明」という行為はとても大切です。
ただ問題を解くという学習は止めましょう。
時間配分は
第1問:7分 第2問:12分 第3問:15分 第4問:15分
の49分です。第2問を12分でするのはかなり厳しいと思いますので、残った11分は第2問を中心に使うと良いでしょう。
当校の予想平均点は56点です。オーソドックスな問題も多いですが力学はよく考えられた問題で手こずったと考えられます。
70点~75点を目標に学習計画を立てましょう。